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「水面下」の表現が示唆しているものとは

考察
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約ネバには「水面」の表現がいくつか描写されています。

今回はこの「水面」の下側、「水面下」について示唆するものを考察していきます。

 

「水面下」=「意識の世界」

水面下の描写というのは、ずばり「意識の世界」を表しているのだと考えます。

 

約束のネバーランド、原作 白井カイウ、作画 出水ぽすか、11巻 p.97

 

エマがレウウィスに刺された場面を見てみると、水面下のエマが必死に生きようとしています。

これはエマの「意識」が必死に生きようとしているものの、現実の体は動いていないという状況を表しています。

 

また、4巻p.20のノーマンが出荷されることについて考えているシーンも見てください。

約束のネバーランド、原作 白井カイウ、作画 出水ぽすか、4巻 p.20

 

コップに注がれた水に映っているのはノーマンの意識です。

この描写でも「水面下=意識」でした。

 

また、七つの壁に行くための儀式にも「水面」が出てきます。

約束のネバーランド、原作 白井カイウ、作画 出水ぽすか、15巻 p.132

 

条件はいくつかありますが、金の水に血を注ぎます。

 

七つの壁は意識次第で変えられる「意識の世界」ですよね。

「意識の世界」=「水面下の世界」に行くために、自分の血を水面下に流し入れ、現実世界と意識世界との繋がりを作るのではないでしょうか。

 

昼と夜の「あのお方」

さて、約束のネバーランドの中で最も「水面」のイメージが強いのは「昼と夜」でしょう。

16巻のp.137を見てください。

エマが昼と夜に辿り着き、「あのお方」がこちらに近づいてくるシーンです。

約束のネバーランド、原作 白井カイウ、作画 出水ぽすか、16巻 pp.136-137

 

「あのお方」は水面の上の姿と水面下の姿(水面に映っている姿)が異なっています。

若く見える順に「子供」「青年」「成人」「老人」と呼ぶことにすると、

右側から順に

  1. [上] 老人  [下] 子供
  2. [上] 成人  [下] 老人
  3. [上] 青年  [下] 成人
  4. [上] 子供  [下] 子供

となっています。

 

また、この描写はエマ視点での描写だということを念頭においてください。

 

まず一番右の[1]の段階では、エマは老人姿のあのお方を見ますが、頭の中では「あれ、前に会ったときは子供の姿だったのに」と疑問に思います。

つまり、現実(=水面上)は老人、意識(=水面下)は子供となります。

 

次に[2]の段階では、エマは成人姿のあのお方を見ますが、頭の中では「あれ、たった今老人の姿だったのに」と思います。

つまり、現実(=水面上)は成人、意識(=水面下)は老人となります。

 

[3]の段階でも同様に、エマは青年姿のあのお方を見ますが、頭の中では「あれ、たった今成人の姿だったのに」と思います。

つまり、現実(=水面上)は青年、意識(=水面下)は成人となります。

 

最後に[4]の段階になると、エマは子供姿のあのお方を見て、頭の中でも「あ、知っている子供姿だ」と改めて思います。

つまり、現実(=水面上)でも意識(=水面下)でも子供となります。

 

このように考えると、あのお方が登場する描写に納得がいきます。

 

エマの “ごほうび”

これまでの考察が正しいとすると、エマの “ごほうび” のヒントになると考えられます。

 

エマがあのお方から “ごほうび” を告げられたとき、「昼」と「夜」が反転して「夜」側のエマが「え」と言います。

約束のネバーランド、原作 白井カイウ、作画 出水ぽすか、16巻 p.186

 

夜側のエマということは、もともと水面下にいたエマということなので、「エマの意識」となります。

「エマの意識」が驚いているというのはどういうことを表しているのでしょうか?

 

これは、 “ごほうび” が「きみの感情をちょうだい」「きみの記憶をちょうだい」「きみの魂をちょうだい」あたりだと納得がいくのではないかと思います。

 

まとめ

約ネバでの「水面下」の表現が示唆していることについて考察しました。

 

昼と夜の水面の表現には、やはり何かしらの意味が込められていると思います。

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