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第75話「不屈の葦」というタイトルについて

伏線/小ネタ
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約束のネバーランドの9巻第75話には、「不屈の葦(ふくつのあし)」というタイトルがつけられています。

 

今回はこのタイトルに関する記事です。

 

「人間は考える葦である」

「人間は考える葦である」という言葉をご存知でしょうか。

 

これは、フランスの哲学者パスカルの名言です。

ブレーズ・パスカル - Wikipedia

 

ちなみにパスカルは物理学者や数学者でもあり、「パスカルの原理」「パスカルの三角形」などでも知られています。

 

パスカルが言った「人間は考える葦である」とは、

「人間は弱い雑草(葦)のような存在だが、考えることで無限の可能性が広がる」

という意味の言葉です。

 

人間は自然の中で見ると天候や災害に左右され、宇宙規模で見ると非常にちっぽけな存在ですが、一方で考えるという行為がしっかりできるのは人間だけであり、それによって無限の可能性が広がっている、というのです。

 

第75話のタイトル「不屈の葦」は、この「人間は考える葦である」という名言が由来となっています。

 

第75話の内容

9巻の第75話は、ゴールディ・ポンドでレウウィスたちと戦う準備をする場面です。

 

p.106には、エマがテオを鼓舞する場面でこのようなセリフがあります。

約束のネバーランド、原作 白井カイウ、作画 出水ぽすか、9巻 p.106

 

先ほど「人間は考える葦である」という言葉の意味を

「人間は弱い雑草(葦)のような存在だが、考えることで無限の可能性が広がる」

ということだと話しました。

 

つまりタイトルのように「人間は不屈の葦である」という言葉は

「人間は弱い雑草(葦)のような存在だが、諦めないこと(不屈)で無限の可能性が広がる」

という意味になります。

 

まさに上記画像にある

「私達はちっぽけだが、何度踏みつけられても立ち上がる」

という内容にぴったりですよね。

 

そして、その後のセリフがこちら。

約束のネバーランド、原作 白井カイウ、作画 出水ぽすか、9巻 p.107

 

「人間は弱くない!」と。

まさに弱者の反撃、下克上と言ったところでしょうか。

 

「考える」ことで勝利へと近づく

そして、元になったパスカルの言葉も、ゴールディ・ポンドでの戦いに取り入れられています。

 

エマたち食用児は、レウウィスなどの鬼と比べると圧倒的に弱い存在です。

しかし、罠を仕掛けたり作戦を綿密に練ったりして、不利な状況になっても「考える」ことで、状況を打開し、勝利へと進んでいきます。

約束のネバーランド、原作 白井カイウ、作画 出水ぽすか、10巻 p.154

 

約束のネバーランド、原作 白井カイウ、作画 出水ぽすか、11巻 p.42

 

約束のネバーランド、原作 白井カイウ、作画 出水ぽすか、11巻 p.50

 

人間は状況に応じて「考える」ことに長けており、「考える」ことで無限の可能性を持つ、だから「人間は良い」のでしょう。

約束のネバーランド、原作 白井カイウ、作画 出水ぽすか、11巻 p.112

 

七つの壁にもパスカル

少し話題が逸れますが、七つの壁にもパスカルの「人間は考える葦である」が取り入れられているのではないか、と思います。

 

パスカルは「人間は時間や空間に支配されているが、考えることによって時間や空間に対しても優位に立つことができる」と述べています。

確かに過去に戻ったり瞬間移動したりはできませんが、「考える」ことによって過去を思い返したり離れた場所を想像したりできますよね。

 

七つの壁は、「考える」ことによって変えられる世界でした。

約束のネバーランド、原作 白井カイウ、作画 出水ぽすか、16巻 p.68

 

考えることによって、時間や空間よりも優位に立つことができたのです。

 

世界を変えるカギは「考える」ことなのかもしれませんね。

約束のネバーランド、原作 白井カイウ、作画 出水ぽすか、1巻 p.123

 

まとめ

今回は第75話「不屈の葦」のタイトルに関連して、パスカルの名言との関連性をご紹介しました。

 

このように「考察する」ことも人間ならではの楽しさですよね。

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