以前、約ネバの世界設定がジブラルタルである証拠を記事にしました。
今回は作中の描写からジブラルタルである根拠を探すというわけではなく、約ネバの世界設定がジブラルタルであるという前提のもと、ジブラルタルと約ネバ世界の共通点を探します。
ジブラルタルの地理
場所はこちら。
イギリス領ではありますが、スペインの南端にあります。
その他の地理やそれに伴う気候に関しては前回の記事を参照してください。
ジブラルタルの地形
ジブラルタルの地形で最も特徴的なのは、「ザ・ロック」と呼ばれる巨大な岩山です。
ジブラルタルは国の大半をこの「ザ・ロック」が占めています。
この「ザ・ロック」の主な特徴は以下の2つ。
- 難攻不落の急な崖になっており、登頂不可能
- 岩山を掘って作られた地下通路や貯蔵庫が存在
GFハウスは周りを崖で囲まれている脱出不可能な場所で、地下には人間界へつながるエレベーターなどが存在する地下通路があるとされています。
また、脱出の際には井戸の中に物資や食料を貯蓄していましたね。
このように「ザ・ロック」と「GFハウス」は共通点が多くあります。
ジブラルタルの植生/生物
ジブラルタルは亜熱帯に属するため、豊富な植生となっています。
約ネバでもGFハウスを出た後、植生や生態系の豊富さに驚いています。
また、ヨーロッパで唯一サルが生息している地域だそうです。
サルといえばパルウゥスですね。(これは関係ないかもしれませんが)
ジブラルタルの旗
ジブラルタルの旗はこんな旗です。
まず、真ん中の城のような建物ですが、これはジブラルタル要塞を表しているとされています。
「要塞」と聞くとGFハウスのような農園(食用児の檻)を連想させます。
また、鍵が門からぶら下がっています。
GFハウスでは「鍵」も重要アイテムのひとつでした。
2巻表紙、3巻表紙にも鍵は描かれています。
また、ジブラルタルの旗は他のイギリス海外領土とは異なり、旗にイギリスの国旗が含まれていません。
昔はイギリスの国旗が含まれていたのですが、1982年に現在の旗となり、初めてイギリス国旗を含まない旗となりました。
昔のジブラルタルの旗はこちら。
「ジブラルタル=鬼の世界」「イギリス=人間の世界」とすると、昔は鬼と人間が同じ場所にいたのに対し、現在の鬼の世界(ジブラルタル)は人間の世界(イギリス)とは離れているということと繋がっているのかもしれません。
ジブラルタルという名前
これは説得力が低いのですが、ジブラルタル(Gibraltar)の頭文字は「G」です。
約ネバでは「G」というアルファベットに特徴があり、4つの高級農園(グレイス=フィールド、グランド=ヴァレー、グローリー=ベル、グッドウィル=リッジ)は全て「G」で始まります。
この点でも共通点と言えるかもしれません。
まとめ
今回は約ネバの世界設定がジブラルタルだという前提のもと、ジブラルタルについて調べて共通点を探してみました。
個人的には「ザ・ロック」の存在が共通点が大きいかな、と思いました。
コメント
ジブラルタルは海に突き出た半島で、面積が6.5平方キロしかありません。
6.5平方キロと言えば、東京都の狛江市(6.39平方キロ)程度。
狛江市は日本の「市」で2番目に小さく、市役所を中心とした半径2㎞の範囲に収まるほどです。
ジブラルタルも、最大幅2.5㎞、最大長5.1㎞程度の非常に小さな土地です。
その中央にザ・ロックの山塊が位置しており、左右の平地に至っては広い場所でも1㎞程度の幅しかありません。
周囲は人工の港の防波堤などを含めなければ1周しても16㎞程度。
歩いても4時間もあれば十分でしょう。
しかも、3方(付け根は狭いので、ほぼ4方)がすぐ海。
どう考えてもあり得ないと思いますよ。
そもそもジブラルタルはイギリスの海外領土に過ぎず、「国」ではありません。
国ではないジブラルタルがそこにいきなり出てくるのは無理があると思われます。
普通にイギリス南部の可能性が高いと思いますけどね。