4巻の終わり(32話)から5巻の始め(36話)にかけて、エマたちはGFを脱出します。
エマとレイはイザベラにバレないよう、脱出を諦め無気力な状態を演じていましたが、その裏でほかのメンバーたちが着々と脱出に向けて準備をしていました。
その甲斐あって、脱出は無事成功します。
脱出の立役者
ノーマン、エマ、レイは脱出の計画を立てる上で非常に重要な役割を果たしました。
しかし、それ以外にも脱出の立役者がいます。
5巻36話、p.32〜p.39でGFの塀から対岸に渡るシーンがありますが、その時のために練習や準備を中心となって行なっていた子どもたちがp.39の練習風景の描写で明らかになります。
主な役割は
- ドン:石付きロープを投げて最初に対岸に渡る
- ラニオンとトーマ:ペットボトルロケットでロープを対岸へ渡す
- アンナとジェミマ:ロープを作る
でした。
脱出準備の伏線描写
隠れて行われていた脱出準備ですが、よく見てみると実は準備や練習をしている描写が伏線として描かれています。
31話を見てください。
ペットボトルロケットの練習
p.110の1コマ目、ラニオンとトーマがペットボトルロケットで遊んでいる風景が描かれています。
これは遊んでいるわけではなく、脱出の練習だったわけですね。
石付きロープの作成
p.113、ドンとギルダが話しているシーンですが、ドンは話しながら石を拾って見つめ、後ろに投げています。
これにはちゃんと意味があり、石付きロープに使う石を選別しているところだったのですね。
エマの心配
p.122の3コマ目では、木の下で放心状態になっているエマを心配するように、アンナ、ジェミマ、ラニオン、トーマの4人がエマを囲んでいます。
これもエマを心配しているわけではなく、作戦会議のようなことをしていたのでしょう。
ジェミマがエマに抱きついていますが、おそらく耳元で報告や会話をしていたのでしょうね。
まとめ
エマが無気力状態になっていたころの描写にも、隠れながら脱出の準備をしている伏線を描くなんて、さすが白井先生&出水先生ですね。
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