今週発売のジャンプでは、約束のネバーランドが巻頭カラーでした。
巻頭カラーはなかなか担当できない貴重なことなので、そこに約束のネバーランドが選ばれるということは作者の白井先生や出水先生もより一層力を入れているはず。
そんな巻頭カラーに隠された秘密を考察します。
チェスの駒と色
今回最も注目したのは、大きく中央に描かれているチェス盤の上に置かれている多くの駒です。
むしろ、この考察が今回の記事のほぼ全てです。
一般的なチェスの駒も置かれていたりしますが、ピーター・ラートリーやイザベラ、あのお方などが駒になって置かれていますよね。
ここで注目したいのが、駒の色。
パッと見渡すと、鬼側のキャラクターは黒色の駒、食用児側のキャラクターは白色の駒になっています。
ピーター・ラートリーやレウウィスは黒色、ムジカは白色の駒です。
イザベラは黒い色の服を来ていますが、その上から白いエプロンを付けていますね。
普段からこの服装をしているのは、もしかすると「黒(鬼側)にも白(食用児側)にもなる」という伏線だったのでしょうか…!
また、あのお方はパッと見は黒っぽいのですが、光が当たっている足元の部分は白っぽくも見えますよね。
あのお方はチェス盤の上にいないため、光の関係で影になっていて黒っぽく見えている可能性もあります。
もしかすると食用児側の味方になったりする可能性も…?
そして、少し気になるのはチェスのコマだけではなく実際にチェス盤の周りにいるエマ・レイ・ノーマンのフルスコア3人組。
エマとレイは、白い服を着ているのが分かります。
一方で、ノーマンは白い服を着ているのは見えず、柄付きの布団を被っています。(柄付きの服を着ているようにも見えますが、他の2人から考えておそらく布団を被っている状態でしょう。)
エマとレイは白色なので確実に食用児側の人間ですが、ノーマンはまだ食用児側の人間とは限らないのではないでしょうか。
だとすると、「ノーマン=あのお方説」を考えてしまいますよね。
楽譜の歌詞
巻頭カラーには、楽譜が描かれています。
上部には「18巻発売の話」「卵の話」が歌詞として描かれています。
これは宣伝と遊び心でしょう。
しかし、右下の方にもうひとつ楽譜が描かれており、そこには
「いつかくるわかれ」
という歌詞が描かれています。
これは何かの伏線なのではないか、この伏線を紛れ込ませるために上部のわかりやすい場所に遊びの楽譜を描いたのではないか、と考えてしまいます。
では、誰と別れるのか。
- 鬼世界に残るソンジュとムジカ
- 食用児ではないため人間世界に行けないイザベラ
- 目覚めないクリス
- あのお方と関係のあるノーマン
- “ごほうび” によって取り残されるエマ
- 人間世界で離れ離れになる食用児たち
あたりが考えられます。
ソンジュやムジカとの別れであれば仕方ないとも思いますが、クリス、ノーマン、エマではないことを祈りたいですね。
Good Knight
右側に「Good Knight」という文字が描かれています。
読み方はほぼ同じなのですが、「おやすみ」という意味の英語は正しくは「Good Night」であり、「Knight」というのは「騎士」という意味の英単語です。
これは何を表しているのでしょうか。
直訳すると「素晴らしい騎士」ということなので、
- 果敢に運命に立ち向かったエマたち
- エマたちを助けたソンジュとムジカ
の2つが思いつきます。
「騎士」というイメージに近いのはソンジュかもしれませんね。
また、チェスのコマにも「Knight(ナイト)」という駒があります。
この駒は唯一他の駒を飛び越せる駒で、将棋の桂馬の全方向版のような動き方をします。
そういう意味で考えてみると、様々な困難を乗り越えてきたエマたちが「Knight」にふさわしいかもしれません。
まとめ
今回は内容ではなく巻頭カラーについて考察してみました。
なかなか興味深い巻頭カラーではないでしょうか。
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