食用児はブドウに関連しているのではないか、という考察です。
作中にブドウが多く描写されている
約束のネバーランドで描写される果物といえば、「リンゴ」と答える人も多いでしょう。
キリスト教の「創世記」に出てくる「禁断の果実」とされるものですね。
創世記と約束のネバーランドの共通点についてはこちら。
しかし、そのリンゴと同じぐらいよく出てくる果物が「ブドウ」です。
ブドウから作られるワインも含め、1巻から作中に多く描写されています。
禁断の果実はブドウ説もある
キリスト教での「禁断の果実」は多くの場合リンゴと解釈されていますが、実は創世記の原文にはリンゴだということが明確に書かれていないのです。
そして、東ヨーロッパやユダヤ教では、禁断の果実はブドウだとされています。
「食用児=ブドウ」を示唆する扉絵
8巻第64話の扉絵を見てみてください。
この扉絵をよく見ると、枝に「GF HOUSE」というタグが付けられており、ブドウの実の中にはGFハウスの食用児たちが描写されています。
鬼からすると、ブドウのように美味しく実らせ、果実をもぎ取るように出荷するというイメージでしょうか。
ちなみにこの扉絵がある8巻は、表紙にもブドウが描かれています。
挿し木
「挿し木」とは、茎の一部を切り取って土に刺すことで、そこから新たに成長させるという、植物のクローン技術のようなものです。
ヴィダは挿し木を表しているとも言われ、約束のネバーランドのロゴにも挿し木が登場します。(「束」の縦棒)
そして、その挿し木を使って育てられる植物として有名なのが「ブドウ」なのです。
ブドウが象徴するもの
ブドウは国によって様々なものを象徴するものとされています。
イギリスでは、ブドウは「陶酔」「施しもの」を意味します。
食用児たちは「農園での生活が幸せだと思い込んでいる」という点で「陶酔」とも取れますし、鬼への「施しもの」でもありますよね。
キリスト教では、キリストの血を指すことから「生け贄」「聖体」を表します。
食用児たちは鬼への「生け贄」ですし、「御神体」説とも「聖体」は関わっていると思います。
「御神体」説についてはこちら。
また、「若さ」を表すこともあるそうです。
「大人になれないネバーランド」と合致します。
ブドウ酒の神 ディオニュソス
ギリシャ神話にはブドウ酒の神とされるディオニュソスという神が存在します。
このディオニュソスは、ブドウ酒の神となる前は農耕の神でした。
農園で飼われている食用児たちに通じるものがありますよね。
まとめ
今回は作中でよく出てくる「ブドウ」が食用児を表しているという考察を行いました。
「ブドウ」「リンゴ」は何かしらの意味を持っていそうですよね。
コメント
7巻は表示の上のほうにクローンを思わす果実がたくさんあります。