アダム、ザジなどが育ち、ノーマンも連れて行かれた農園「Λ7214」。
その名前にもなっている「Λ(ラムダ)」には一体どういう意味が込められているのでしょうか。
「人」に似たものを作る場所
「Λ」はギリシャ文字のひとつで、小文字では「λ」と書きます。
高校物理を習ったことがある方であれば、「波長」を表す文字として使ったこともあるのではないでしょうか。
ラムダは文字の見た目が大文字小文字どちらも、「人」という漢字に似ています。
ラムダ農園は人間(食用児)を量産する場所であり、
「人」に似たものを作る場所
「人」になりきれなかった者が存在する場所
のような意味が「Λ」「λ」というギリシャ文字を使ったところに込められているのではないでしょうか。
頭蓋骨の「ラムダ」
もうひとつの説は、頭蓋骨の「ラムダ」と関わりがあるという説です。
頭蓋骨の「ラムダ」とは何か、という話ですが、
下の頭蓋骨の図を見てください。
人間の頭蓋骨は実はいくつかの骨に分かれています。
その中で、左右の頭頂骨と後頭骨を繋いでいる部分を「ラムダ縫合」と呼びます。
これは割れ目が「λ」という字に似ているために付けられた名前で、同じように「人」にも似ていることから「人字縫合」という別名もあります。
また、左の頭頂骨、右の頭頂骨、後頭骨の3つが交わる点を「ラムダ」と呼びます。
この「ラムダ縫合」や「ラムダ」の部分から解剖したり手術したりして、良い脳を作ろうとしていたのではないでしょうか。
実際に9巻の pp.86-87には、「ラムダ」あたりに手術痕のある子どもや「ラムダ」を機械で覆っている子どもが描写されています。
まとめ
「ラムダ」にはこのような意味が込められているのではないでしょうか。
以上、「ラムダ」に込められた意味の考察でした。
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