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コップに隠された素敵すぎる表現描写

考察
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4巻の前半で、流石としか言いようがないような細かい素敵な表現が描写されていました。

無駄なく自然でありながら、表現したかった意図も伝わるような素晴らしい表現をご紹介します。

 

水が溢れるコップ

ノーマンの出荷がイザベラから告げられた後、ノーマンはコップに水を汲む場面で「生きたい」という感情が溢れてしまいます。

約束のネバーランド、原作 白井カイウ、作画 出水ぽすか、4巻 p.20

 

この表現を初めて見たとき、「コップから溢れる水」「溢れる『生きたい』という気持ち」を重ね合わせた表現であると感じ、素敵な表現だと思った記憶があります。

 

しかし、コップに隠された表現描写の凄さはこんなものではなかったのです。

 

コップが表すもの

今述べたことをまとめると、

「ノーマンが水を汲んだコップ」=「ノーマンの『生きたい』という気持ち」

という表現であることが分かります。

 

このことを頭に入れた上で、下記を読み進めてください。

 

コップの受け渡しに注目

ノーマンが水を汲んでからのコップの受け渡しに注目してください。

 

ノーマンの左手

ノーマンは左利きなので、まずノーマンは左手にコップを持って水を汲みました。

このことは上に貼った画像からも分かります。

 

ノーマンの右手

ノーマンは食堂を出る際、左手で扉を押すために、コップを右手に持ち替えます。

この直後のコマでは、実際に右手に持っていることが描写されています。

約束のネバーランド、原作 白井カイウ、作画 出水ぽすか、4巻 p.23

 

レイの左手

ノーマンがエマの部屋に戻ってくるとレイが来ており、レイは椅子を差し出す際にノーマンからコップを左手で受け取ります。

約束のネバーランド、原作 白井カイウ、作画 出水ぽすか、4巻 p.29

 

エマの左手

その直後、レイはノーマンに話しながらコップをエマの左手に渡します。

約束のネバーランド、原作 白井カイウ、作画 出水ぽすか、4巻 p.29

 

コマの左下にわずかに見えているのがエマの左手ですね。

 

エマの右手

さらにその直後、エマはコップを両手で持った後に右手に持ち替えます。

約束のネバーランド、原作 白井カイウ、作画 出水ぽすか、4巻 p.29

 

レイの右手

そして話が進み、3人が抱き合う場面では、コップはレイの右手に移っています。

約束のネバーランド、原作 白井カイウ、作画 出水ぽすか、4巻 p.43

 

フルスコア組の両手の移動

このように、ノーマンが左手で水を汲んだコップは

ノーマンの左手→ノーマンの右手→レイの左手→エマの左手→エマの右手→レイの右手

という順で渡されています。

(正確にはよく見るとエマが左手に持ち替えたり、再度レイの左手に渡ったりしたと推測されるコマもあるのですが、どちらも描写はされていないため除外しました。)

 

これは「ノーマンの『生きたい』という気持ち」を3人全員が両手で受け止め、共有したことを表現した描写なのではないでしょうか。

 

気持ちの共有後

ノーマンの気持ちを共有したあとは、棚の上にコップが置かれます。

約束のネバーランド、原作 白井カイウ、作画 出水ぽすか、4巻 p.44

 

そして最後には、ノーマンの気持ちを受け止めた両手を直接握り合って、3人で決意を固めるのです。

約束のネバーランド、原作 白井カイウ、作画 出水ぽすか、4巻 p.59

 

まとめ

以上、コップの受け渡しに隠された素敵な表現描写でした。

 

わざわざコップの受け渡しを描写する必要はないため、間違いなくこのような意図で描写したのだと思われます。

本当に素敵な表現描写でした。

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